あっという間なのか、まだ4年なのかわからないですが、今日から4年前に自分は引退試合をしてグローブを吊るしました。
ほとんどのプロボクサーが引退してから『もっとがんばっていれば』とか『まだ試合できたな』とかいろいろな後悔が残る選手が多い中、ぼくはボクシング人生を全うできました。
完全燃焼することができました。
最近の選手は1回や2回負けて簡単に辞めてしまいます。
1回も負けずに上に上がっていく人はアマチュアで活躍した選手ばかりでほんの一握りです。
ぼくはアマチュア経験はなくいきなりプロボクサーになりました。
デビュー戦も2ラウンドTKO負けでした。
2戦目は勝つことができましたがプロになって2年の戦績は
1勝2敗3分
2年で1回しか勝っていないんですよ!!
そんなぼくが東洋チャンピオンに2回なれたのは周りの支え以外のなにものでもありません。
所属ジムの谷会長、二村マネージャー、松島トレーナーを筆頭にHEIWAジム関係者、ぼくに最後まで付き合ってくれた加藤トレーナー、そして松田ジム会長、マネージャー、中部のジム関係者、そして出稽古させていただいた花形ジム、真正ジム関係者の方、ぼくと対戦したプロボクサー、そして何よりぼくをずっと応援してくれたみなさんには感謝しきれません。
ぼくはプロボクサーになった時から決めていたことが2つあります。
1つ目は『自分の力が少しでも衰えたら辞めよう。自分の力が衰えたら、お金を払ってきていただいているお客様に最高のパフォーマンスが見せられないわけですから』
2つ目は『1人でも応援してくれる方がいるならがんばろう』
と心に決めてプロになりました。
どちらか1つでも該当したら辞めようと思いました。
3度目の東洋タイトル挑戦した小國選手(大晦日に世界戦が決定)と戦った試合をビデオで見たときに小國選手の強さはもちろんですが、自分の衰えを見て引退を決意しました。
そのビデオを見て引退を決意し、二村マネージャーに報告すると『最後は勝ってやめろ』ということで4年前の今日に引退試合を組んでくれました。
そして試合後には素晴らしい引退セレモニーを開いてくれました。
ぼくは周りに本当に恵まれています。
ぼくのボクシング人生は周りのみなさんの支えで最高でした。
ぼくはボクシングで人生が変わりました。
ボクシングを通じて夢、目標ができました。
自分を超える選手を育てること、そしてボクシングの素晴らしさを伝え、ボクシングで健康体になってくれる人を1人でも多く作りたいと思います!!
4年前の今日にボクシング人生を終えたのと同時に第2の人生がスタートしました。