脂肪を知ろう!① 異所性脂肪って何?

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ここ数年、皮下脂肪、内臓脂肪でもない『第三の脂肪』といわれる『異所性脂肪』が健康を左右する要因として注目されています。異所性脂肪は本来、脂肪(中性脂肪)がたまらないはずの、臓器をつくっている細胞にたまるのが特徴です。日本人が欧米人に比べてつきやすいとされる異所性脂肪について5回に分けて説明したいと思います。

肥満に二つのタイプ

同じ脂肪でも体内にたまる場所によって、肥満は二つのタイプに分かれます。

①内臓脂肪型肥満

・腸間膜という腸を固定する膜や内臓の周りに蓄積する脂肪

・『腹部脂肪』といわれ、おなかがぽっこりと出た感じになる

・中高年の男性や閉経後の女性に多い

②皮下脂肪型肥満

・二の腕やおしり、太もも、腰回りなどの皮膚の下に蓄積される

・体温を下げない役割のほか、外部からの衝撃を和らげるクッションのような役割も果たす

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内臓脂肪型肥満は糖尿病、脂質異常症、高血圧といった生活習慣病の要因になり、動脈硬化症を発症するリスクも高まる。一方、皮下脂肪型肥満のリスクは高くない。

では脂肪の役割は

①余剰エネルギーを中性脂肪という効率的な形にして蓄積している。

飢餓を乗り切るエネルギー源

(中性脂肪とは人間の体を動かすエネルギー源となる物質。体内の生命維持活動で使い切れなかった余ったエネルギーは中性脂肪として蓄えられる。中性脂肪の値が高くなると皮下脂肪や内臓脂肪だけでなく肝臓にも蓄積され、脂肪肝などの原因となる。血液検査で中性脂肪の値が150ミリグラム/デシリットル以上になると、脂質異常症と診断される)

②体温を保つための断熱作用

③骨や内臓を保護する

というような役割があります。

脂肪細胞から分泌される主なホルモン

脂肪が正常範囲の場合はアディポネクチンが分泌される

善玉ホルモンの一つ。血管の老化を防ぎ、もろくなった血管を修復してくれる。

炎症を鎮めて動脈硬化を抑制する。

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脂肪が過剰に蓄積している場合は悪玉アディポサイトカインが分泌される

大量に分泌されると、脂肪酸をつくって炎症を起こして、糖尿病や動脈硬化を促進させる

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次回は体のどこに脂肪がつくとどのような症状が起きるかを解説したいと思います!!

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